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▲ドライバーを包み込むようなインパネ(特にエアコンの吹出口に注目)。
1999年に開催された東京モーターショーに出品されたRX-EVOLVには、こんな文句があった
「スタイルを取るなら2座、4座を取るならセダン。そんなスポーツカーの"常識"は、もう過去のものです。」
しかし、マツダはそりよりも6年以上も前に、大人4人がゆったり乗れる"新しいスポーティコンパクト"ランティスをデビューさせていた。
ランティスの開発目標は「2人で乗ればスポーツカー。4人で乗れば快適セダン」だそうである。
ちょっとダサいと言うか、初めて聞くと笑ってしまいそうだが、なかなか目標通りに仕上がった良い車だなぁと感じさせられる。
▲かなり便利!!ふたが付いてるドアポケット装備。
ランティスの特徴の1つでもあるのがハードトップ車であること。
ハードトップと言っても、昔のカペラやペルソナに代表されるピラーレスの窓枠なし仕様ではなく、ピラーありの窓枠なしである。
安全性を考慮するとピラーありが現実的なのだろう。まぁピラーがついてちょっとでも剛性が上がっているならピラー付きには大賛成である。
ほとんどの人に忘れられているというか気付かれていないが、ランティスは1996年新衝突安全基準適合第1号なので安全面には抜かりが無い。
▲ハードトップの証。ドア板だけになった前後のドア。
上の写真を見ても解るように前席・後席共ドアに窓枠が無い為、窓を全開するとドア板だけのこのような姿になるのだが、
ここが管理人としては非常に気に入っており、ランティスの魅力を語る上で外せない一点である。
また、同じ上の写真を見ると後部ドアが写っているが、窓枠が無いこと以上に驚いたのは後部ドアの窓が全開したことである。
購入する前から後部ドアの窓が一番下まで開け切れる事は期待していなかったので、全開する事実を知った時に再び感動を覚えた。
新しいスポーティコンパクト「ランティス」。これはランティスのデビュー時のキャッチコピーである。
自分の中では、ちょうど愛車購入を考えている頃にCMしていたトリビュートの「ドライビングエンタテインメントSUV」というキャッチコピーを真似て、
誠に勝手ながら、ランティスを「ドライビングエンタテインメント4ドアセダン」と定義している。
BPエンジンが繰り出す気持ちの良い走りであったり、ランティスの走る楽しさを言葉で表現するのに、あまりにぴったりなキャッチコピーがこれであると思う。
一言で言うと簡単だが、ランティスは本当に良い走りをしてくれる。人からスタイルを褒められる事もあるが、走りやエンジン音について褒められる事も多々ある。
車に乗せてもらうのが悪くて社交辞令の発言である事も考えられるが、車に詳しい人間から褒められると、べつに自分自身が褒められている訳でも無いのに、
この車を選んだ自分が間接的に褒められているようで非常に良い気分がする。
ここで、ランティスの取扱書に載っていない取扱説明をします。
ランティスにお乗りの方で、サイドブレーキの左右に1つずつある四角い何かの痕跡みたいな物は何だろう。
と疑問に思ったことがある方はいらっしゃいませんか?
実はその四角い部分は、ランティスが323として海外に輸出される際に、
シートヒーター装着車のシートヒーターのスイッチになる部分なのです。
あと、もう1つ、ハンドルの左右に2つずつ設けられた長方形の穴とボタンのような物。
この使い方に困った経験のある方が中にはいらっしゃると思います。
これは、左から「ライター入れ」「空気清浄機のスイッチ」「フォグランプのスイッチ」「コイン入れ」となります。
その為、空気清浄機もフォグランプも付いているランティスは、この機能がフルに使える訳です。
以上、ランティスの取扱書に載っていない取説でした。
【愛車ランティスセダンを総括】
ランティスは本当に良い車です。スタイルもハンドリングもサイズも楽しさも。
今のところ、私が乗り換えたくなるようなニューモデルが出て来る様子が無いので、下手したら新車買うよりお金がかかるかもしれないけど、
エンジンのリビルトなど考えられる延命作業をしながら、今の愛車の中古ランティスを大事にして行くかもしれません。
その為にも愛車にはまだまだ頑張ってもらわないと困ります。何より自分自身が気をつけて大きな事故を起こさない事。それが一番大事!!
▲1800TypeXに搭載されているBPエンジン。135psを発揮する。