モーターショーなどに出品されたコンセプトカーと、実際に登場した量産車を比較しながら、
マツダ車誕生までのルーツを辿るマツダマニア向けページ。
最近は、ほぼ量産車のカタチが出来上がってからコンセプトカーを出品する傾向があるから、大差ありませんね。

  ■ 初代デミオ (DW)
 
 

1995年の第31回東京モーターショーに出品されたCU-X。姿を見れば一目瞭然、初代デミオのベースとなった車で、この翌年の8月に正式発表&発売された。
また、CU-XのRVテイストを強めたフロントバンパーはデミオに引き継がれる事は無かったものの、デミオ発表の前月に登場したカペラワゴンのクルーバングシリーズのフロントマスクとして採用され、1車から2つのモデルが生まれた稀な例である。
 
  ■ 2代目カペラワゴン (GW)
 
 
1997年の第32回東京モーターショーに出品された2代目カペラワゴン。
参考出品車=量産車と言っても良いほど、そのままのカタチで同年11月にデビューした。
 
  ■ 2代目ロードスター (NB)
 
 
1997年の第32回東京モーターショーに出品された2代目ロードスター。
たった1代でロードスターの名を世界に広めた通称"ユーノス"の2代目モデル。翌年1月に正式デビュー。
 
  ■ 初代プレマシー (CP)
 
 

1995年の第31回東京モーターショーに出品されたBU-X(写真左上)。考え方としては後のプレマシーのベースになったと言われているが、この時はサードシートは装備されてない。
また、1997年第32回東京モーターショーに出品されたSW-X(写真右上)。ほぼ5ナンバーサイズの中に入る7人乗車であるため、より量産車プレマシーを意識して作られたコンセプトカーであると言える。尚、このSW-Xは7席のうち運転席以外が全て着脱可能で、運転席・助手席は180度回転する。この考え方からサードシートが外せるプレマシーが生まれた。
 
  ■ 2代目MPV (LW)
 
 
1997年の第32回東京モーターショーに出品されたMV-X。
ネーミングだけでも既にMPVを意識させるが、両側スライドドアを備えており既に量産車に近い。
座席はセパレートの6席で、運転席以外は着脱可能というプレマシーの機能拡大版。
 
  ■ トリビュート (EP)
 
 
1999年の第33回東京モーターショーに出品されたアクティビークル・コンセプト。
一目瞭然、この約1年後の2000年10月にデビューしたトリビュートのコンセプトカーで、フォードとの共同開発車第1弾。
 
  ■ アテンザ (GG/GY)
 
 
2001年の第35回東京モーターショーに出品されたアテンザ。
既に名前も発表され、デザインも既に量産車のアテンザ。しかし、この時はアテンザの名で正式デビューする事は伝えられておらず、
完成度の高さから、管理人としては是非そのままの名とデザインでデビューして欲しいと思ったが、周知の通りそのままでデビュー。
 
  ■ 2代目デミオ (DY)
 
 
1999年の第33回東京モーターショーに出品されたネオスペース。
直噴1500DOHCエンジンを搭載し、リアゲートには低床スロープが付いている。この思想はそのままデミオiシリーズに引き継がれている。
 
  ■ RX-8 (SE)
 
 

 

当時、業績不振だったマツダは、レシプロ車種についてはコンセプトカーが量産車に繋がる当然の流れを維持していたが、
ロータリー搭載車については全く別物で、コンセプトカーを出しても企画が消滅するという屈辱ともいうべき挫折を味わった。

1995年の第31回東京モーターショーに出品された「RX-01」がまさにそのクルマで、当初は次期RX-7の登場かと噂されつつ企画自体が消滅。
その4年後の1999年第33回東京モーターショーに出品された「RX-EVOLV」は、当初レシプロを搭載して出品する予定だったクルマが、会期直前にロータリー搭載が決定したという逸話を持つ。
このRX-EVOLVから一気にロータリー復活が現実に近づき、2年後の2001年第35回東京モーターショーでは、ほぼ量産車のフォルムを纏った「RX-8」が参考出品された。
 
  ■ アクセラ (BK)
 
 

 
2003年の夏にお台場フジテレビ周辺で開催されたお台場冒険王の中に設置された「ZOOM-ZOOM Land」という名のマツダのブース。
その中央に出品されたのが、アクセラのコンセプトモデル「MXスポルティフ」である。
意外や意外、このMXスポルティフがこの場以外で国内に出品された例が他に無く、東京モーターショーや各地のモーターショーにも出品される事なく、アクセラが公式な場に初めてお披露目されたのはデビュー後の東京モーターショーであり、他のモデルに比べて異常な遅さ。
 
  ■ 2代目プレマシー (CR)
 
 
2001年の第35回東京モーターショーに出品された「MX Sport Tourer」
直噴エンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッド4WD車なので、どうもプレマシーのコンセプトに合致して来ないが、他にクルマが無いのでここに行き着くと思われるのだが…ちょっと違うか?
 
  ■ 3代目MPV (LY)
 
 

 

2003年の第37回東京モーターショーに出品された「鷲羽」。
パッと見、ただのミニバンに見えるが実はとんでもない車で、フロントドアは90度開閉、リアスライドドアは天井にまで回り込んでいる。しかもリアゲートは上下2分割で開閉。
ちなみに、会場で配られていた総合パンフレットには、鷲羽についてこう書かれていた「これまでのマルチパーパスビークルの枠を超えた…」。
その発言通り、3年後の2006年にMPVの枠を超えたドライバーズMPVとしてデビューしている。
 
  ■ 3代目ロードスター (NC)
 
 

2003年の第37回東京モーターショーに出品された「息吹」
このモデルが熟成され、3代目ロードスターが創造されたのであろうか。息吹を見た時はどのように量産車になるのか微妙に想像が付かなかったが、気付いてみたらこの造形は3代目ロードスター。
 
  ■ CX-7
 
 

 
1999年の第33回東京モーターショーに出品された「NEXTOURER」
次世代SUVという点でMX-CROSSPORTの源流はここにあり。と思うが、V6.3000DOHCを搭載しているのでそれが現実の物になるかどうか。
続いて、2005年の第39回東京モーターショーに出品された「MX-CROSSPORT」。
トリビュートの1つ上のクラスを担うSUVでスポーツテイストを強めた作りとなっている。2006年、CX-7の名でデビュー。
 
  ■ 3代目アテンザ
 
 

 
 
2011年の第42回東京モーターショーに出品された「雄」
同年の東京モーターショーに出品されたSHINARIのリリースはお預けだけど、その意匠が移植され登場した4ドアミドルセダン。
この翌年に登場する3代目アテンザのコンセプトモデルである。
 
  ■ CX-4
 
 

 
 
2015年の第44回東京モーターショーに出品された「越 (KOERU)」
中国向けのSUVをリリースするにあたって、あの小泉巌 大先生が腕を振るった逸作。
 
  ■迷コンセプトカー
 どのクルマの起源になったのか分からない上、現時点で同様のコンセプトカーも出てこないクルマ達。
 楔とSHINARIあたりは、そのままのコンセプトで量産車に結びついて欲しい感じ。
 
 
 ■MS-X
1997年の第32回東京モーターショーに出品されたMS-X。
スマートカードにより、ドアロック・シートアレンジ等を本人確認自動モードで解除・設定を行える近未来的セダン。
 
 
 ■シークレットハイドアウト
2001年の第35回東京モーターショーに出品された「シークレット・ハイドアウト」
自分の部屋的な車が好きな管理人は、この車の登場を結構待ち望んでいたが、その後見ない存在。(観音開きは余計だけど)
この時搭載されていたエンジンは1300ccで、とってもスモールだが、マツダならスポーティに仕上げてくれるだろうと期待。
 
 
 ■楔(KUSABI)
2003年の第37回東京モーターショーに出品された「楔」
デミオベースで1300cc搭載の2+2シータークーペって事で、実際に出せば低価格の新型クーペがマツダにお目見えか?というところだが、その後は見かけない存在。デミオベースという点で現実には遠くないと思うが。
 
 
 ■先駆(SENKU)
2005年の第39回東京モーターショーに出品された「先駆」
久し振りに出て来た2ドアロータリークーペ。ただ、このデカ過ぎるドアといい、いかにもコンセプトカー的にデザインといい、量産車までの遠さを感じずにはいられない。
しかし、RX-8の根強い人気振りを見ると、ロータリー2ドアクーペのコンセプトカーはこれから発展して行きそうな気配。
 
 

 
 ■流(NAGARE)・流雅(RYUGA)・葉風(HAKAZE)
2007年の第40回東京モーターショーに出品された「流」「流雅」「葉風」
「Nagare」をテーマにデザインされた流シリーズの3台で、次世代RENESIS「16X」を搭載したロータリースポーツ「大気」と共に
4台並んで出品された。
 
 
 ■大気(TAIKI)
2007年の第40回東京モーターショーに出品された「大気」
次世代RENESIS「16X」を搭載したロータリースポーツ。
「Nagare」をテーマにデザインされた流シリーズの4台目で、デザインもスケールも凄い。
 
 
 ■清(KIYORA)
2009年の第41回東京モーターショーに出品された「清」
具体的にニューモデルとして陽の目を見る事は無かったが、この「清」が示した「SKY コンセプト」が後のSKYACTIVであり、
マツダにとって非常に重要な1台であった事が分かる。
 
 
 ■靭(SHINARI)
2011年の第42回東京モーターショーに出品された「靭」
ついにベールを脱いだ「SKYACTIV TECHNOLOGY」のTVCMにも登場し、新しいマツダをアピールした1台。
管理人的には、このデザインでそのままリリースしたら買っちゃうレベルだが、コンセプトカー止まりであった。
 
 
 ■RX-VISON
2015年の第44回東京モーターショーに出品された「RX-VISION」
2015年の東京モーターショーと、翌年の東京オートサロンに出品されて話題をさらった。
このままのデザインで市販されることが重要と言うよりは、これが架け橋となって次期ロータリー車に繋がることを託された1台。
 
 

マツダ家系図
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