大分県由布市にある、「九州自動車歴史館」。
最寄り駅である由布院駅から歩いて行くと、
観光地である由布院なのに人影が全く無い路地を入るので不安になるが、そのまま進むと現れる。
外からだと非常に小さい建物に見えるのだが、いざ入ってみると意外と奥行きがある。
順路通り行くと、まずは海外メーカーの車両が並ぶ。
続いては、急に表に出ると今度は3輪トラックなど懐かしい国産車が並ぶ。
ここで登場、1959年10月デビューの「T1500」。車名の1500は排気量から。
この頃デビューしたマツダ顔の3輪トラック。製造は東洋工業、ブランドは「MAZDA」。
1966年式らしいので、マツダ3輪トラックの中でも末期の製造である。
1953年にデビューしたCT型3輪トラックの消防車。
全国的に見てもCT型の実車が残っていること自体、非常に貴重な存在。
それが当時の消防車の姿のまま保存されているのは更に貴重かも?
大分県でひっそりと保存される1台の車両ですが、実はワールドプレミア的存在。
CT型越しにT1500を望む1枚。
順路通り進むと、再び1階館内へ。
ここで遭遇するのが、とても素晴らしい光景。キャロル・R360クーペ・K360のマツダ3連発。
1962年デビュー「キャロル360」。今見ても美しいクリフカットを採用した、デザインに優れたセダン(これは2ドアタイプ)。
1960年デビュー「R360クーペ」。日本で初めてクーペを名乗ったとされるマツダのファミリーカーの礎。
1959年デビュー「K360」。年式が1968年と書かれているので、マツダの3輪トラックの中でもかなり末期の製造。
2階は再び海外メーカーの車両を展示。喫茶店併設です。
更に表に出ると、自動車歴史館なのに何故かあるフライトシミュレーター。
1階ガレージに置いてあるのは、今も現役のボンネットバス。現役車なので車内にも入れます。
以前はどこで活躍していたのだろうと思って車内の表示を見たら、北陸鉄道の文字が。
金沢辺りで使われていたようです。
【博物館情報】 (2014年9月現在)
「九州自動車歴史館」
大分県由布市湯布院町川上
入場料:大人800円 小人400円
休館日:年中無休
午前9時〜午後5時半