1920年に東洋コルク工業として創業したマツダは、元々は広島の小さなコルクメーカーであった。
それが、社名を東洋工業に変更し鉱山用の削岩機の生産を始めるとトップメーカーになり、
トヨタや日産よりも早い昭和6年から3輪トラックの生産を始めたかと思えば、2輪車を作りレースに参戦したりと、
一風変わった経歴を持つ会社である。それが今では自動車生産に特化しているのだから面白い。


TCS型3輪トラック。東洋工業(現:マツダ)は1931年から3輪トラックの製造を開始しているため、
1935年誕生のTCS型は、3輪トラック製造開始直後の初期モデルである。
全長2780mm×全幅1190mm×全高1100mm。


1949年誕生のGB型3輪トラック。原爆の被害が比較的少なかった東洋工業は、1945年12月には3輪トラックの生産を再開。
当時、東洋工業の3輪トラックは広島の戦後復興の要となった。

 
1950年誕生のCT型3輪トラックと、1959年誕生のT1500。
マツダの3輪トラックは、消防車としても沢山の車両が活躍していた。


1985cc、51馬力のVA型エンジンを搭載した大型の3輪トラック「T2000」。
4mを超える荷台は、木材や鉄骨の運搬に重宝された。


1959年誕生の300kg積み3輪トラックのK360。
ダイハツのミゼットと並んで3輪トラックの代表車種で、
当時、東洋工業とダイハツは3輪トラックメーカーのトップを競い合っていた。

   

四輪メーカーへの脱皮と初代ファミリア誕生
四輪メーカーへの脱皮と初代ファミリア誕生


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