1999年10月22日(金)から11月3日(水)まで、千葉県千葉市の幕張メッセで開催された第33回東京モーターショー。
1996年にフォード傘下に入り、ロータリーエンジンの消滅説から一転、
新型ロータリーエンジン「RENESIS」搭載のスポーツカーが出品されると聞き、幕張メッセへ飛んで行った。
このページではマツダブースに出品された全車をご紹介します。

 
第33回東京モーターショーのマツダブース最大の特徴は、フォードグループの各社で集まってブースを出展したこと。
フォードグループ各ブランド(ボルボ・マツダ・リンカーン・フォード・マーキュリー・ジャガー・アストンマーチン)のロゴが並びます。
※現在は、マツダを含む多くのメーカー・ブランドが、フォードグループを離脱しています。

 
ちなみに、フォードグループ各ブランドが1ヶ所に集まってブースを出展しましたが、マツダだけ隣りの区画で単独ブースでした。

 
新型ロータリーエンジン「RENESIS」搭載のRX-EVOLVと、トリビュートのコンセプトカー「アクティビークル・コンセプト」。

■RX-EVOLV

 
この年の目玉は何と言っても新型ロータリーエンジン「RENESIS」搭載のRX-EVOLV。
シートは2列でドアは4枚観音開きだし、RX-7の先入観を大量に持っていった管理人にとってエボルブは異色の生き物であったが、
何日か経つと案外慣れてしまった。
※後のRX-8のデビューによって、フリースタイルドアは違和感なくなりましたね。

 
RX-EVOLVの観音開きをフルオープン。ボンネット、こうやって開くんですね…

 
ヘッドライトがボンネットのフロント部の穴の内部にあるなんて… 右の写真は、RX-EVOLVのリアとRENESIS。


ニューモデルマガジンX主催、第3回コンセプトカーグランプリ優勝の盾です。

■ACTIVEHICLE CONCEPT

 
アクティビークル・コンセプト。
以前からフォードと共同開発したSUVがリリースされると聞いていたので、会場でこの車を見て納得。
スタイルを見れば一目瞭然"トリビュート"のベースとなった車で、翌年の10月に正式デビューしている。

尚、マツダとフォードが共同開発を行い、生産は右ハンドル車はマツダ防府工場で、左ハンドル車はフォードが生産を請け負った。
このように開発から生産に至るまでマツダとフォードか共同戦線を張ったのは、意外にもこの1車種のみである。

■NEO SPACE

 
直噴1500DOHCエンジンを搭載し、リアゲートは低床スロープ付の"NEOSPACE"。
この時は、次期デミオのベース車かとも思ったが、2代目デミオのリアハッチが案外普通だったので別物か。

■NEXTOERER

 
V6.3000DOHC搭載で高級セダンとSUVの融合"NEXTOURER"。
2年後の東京モーターショーに出品される"MX Sport Tourer"に基本コンセプトが受け継がれていると思われる。

■デミオFCEV

 
デミオベースの燃料電池車"デミオFCEV"。
燃料はメタノールから生成した水素で、NOxやCOなどの有害排気成分は極微量に抑える事が出来る環境に優しい車。
但し、走行にはガソリンスタンドに代わる新たな燃料補給場所が必要なので、実用化に向けての課題は多い。

■技術展示


デュアルエアバックとサイドエアバックを紹介するプレマシーのカットモデル。
マツダは1997年8月デビューの7代目カペラからサイドエアバックの設定を始めている。

■市販車 (ネーミングの前についている言葉は1999年10月当時のキャッチコピー)


運動神経を持った高級車"ミレーニア"
誕生以来初めてのマイナーチェンジを受けたミレーニア。V6.2000DOHCエンジンを追加&洗練されたフロントフェイスに。

 
ALL DAY COMFORT"カペラセダン"
デビュー以来、初のマイナーチェンジを受けたカペラ。今回のマイナーチェンジでフロントマスクがワゴンと共通になった。


しっかりしたセダンで暮らそう。"ファミリア"
1998年6月のデビュー以来、東京モーターショー初出品となった9代目ファミリア。


進化は、頂点に。"RX−7"
1998年12月のマイナーチェンジでついに280psを達成したRX-7。会場に展示された市販車の中では一番人気だった。


面白いほど楽しめる"ロードスター"
前回の東京モーターショーで参考出品車としてステージ上にいたロードスターは、今回は市販車として参加。


最高の時間を運ぶもの。"MPV"
デビュー間もないMPVは会場で人気を博していた。まもなく発売される4WDモデルの参考出品車を展示。


ゴロンと泊まれて、ドカンと遊べる。"ボンゴフレンディ"
この年に行われたマイナーチェンジでは、2階が今までよりも更に大きく開くジャイアント・オートフリートップを新搭載。

 
THE SUPER WEEKEND"カペラワゴン"
1997年のデビュー以来、初のマイナーチェンジを受けたカペラワゴン。このマイナーチェンジからカペラシリーズは共通の顔つきになった。

 
プレマシー・カプセル"プレマシー"
"いざという時7人乗れる"でお馴染みのプレマシー。会場ではサードシートを着けてみたり外してみたり…。


活発、ショートワゴン−SPORT20"ファミリアS-ワゴン"
デビュー間もないSPORT20をRX-7・ロードスターと並べて展示。そのため2大スポーツカーに人気が奪われ気味?


小さく見えて、大きく乗れる。"デミオ"
当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった初代デミオ。登録台数と評判はうなぎ登りに急上昇し、会場でも人気の1台。

 
福祉車両"デミオi"。リアゲートをフラットにする事により車いすに乗ったままでの乗車が可能。
マツダはこのデミオiの他にもプレマシーiなど、iシリーズをラインナップしている。


ステキなパートナー見つけた。"キャロル"
軽3車種が揃って仲良く展示。スズキからのOEM供給車だけどネーミングには歴史のあるキャロル。


楽しさいちばんノリ!"ラピュタ"
この年デビューのラピュタも会場に展示。こちらもスズキからのOEM供給車。


ストリート人気ユニット誕生!"AZ-ワゴン"
スズキ製マツダ車の中でも常に人気No.1のAZ-ワゴン。というよりも原車の人気だった…。

■日本のくるま100年

 
会場では、企画展「日本のくるま100年」が開催された。
マツダからは、1960年デビュー「R360クーペ」・1967年デビュー「コスモスポーツ」。


1980年デビュー「5代目ファミリア」の計3台がエントリーされた。

■グランドフィナーレ

 
第33回東京モーターショー、マツダブースグランドフィナーレの様子。
沢山の方の手によって、マツダブースは作られていました。お疲れ様でした。

 

第34回東京モーターショー(2000年)
第34回東京モーターショー(2000年)


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