◆RX-01(1995年・第31回東京モーターショー)


1995年の東京モーターショーに参考出品され、FDに継ぐ新型REモデルの誕生かと噂されたRX-01。
参考出品されたコンセプトカーながら完成度は高く、マツダの新ロータリースポーツに対する本気さが伺えた。
しかし、米フォードモーターの傘下になった1996年、フォード出身の初代社長は「新型ロータリーエンジンの搭載車を
去年の東京モーターショーに出品したが単なるコンセプトに過ぎない。具体的な事は何も決まってすらいない。」と発言。
フォード出身の初代社長の決定により新REモデルの開発が白紙となり企画は一旦消滅したのである。

このサイトの管理人は、フォード出身の初代社長がこんな発言をしていた事をその当時全く知らず、2002年になって初めて知ったのだが、
新REモデルの復活が決まってからこの事実を知り本当に良かったと思う。RE復活が決定する前にこの事実を知らされていたらと考えると…。

 

◆RX-EVOLV(1999年・第33回東京モーターショー)

 
1999年に開催された第33回東京モーターショーに参考出品された「RX-EVOLV」。

一度は消えかけたREであったが復活が現実のものとなり、新REの「RENESIS(レネシス)」も同時に出品された。
このRENESISとは、創世するという意味を持つ「GENESIS」とRotary Engineの頭文字である「RE」からの造語である。
RX-EVOLVは、後部ドアに観音開きのドアを採用した4座のスポーツカーで、大人4人が乗れる居住空間を確保しており、
家族を持ちスポーツカーを手放さなくてはいけなくなった人にも、もう一度ドライブを楽しんでもらいたいという意思が込められている。

このエボルブの復活に、当時のマツダ幹部でその後欧州フォードの社長になったマーティン・リーチ氏が大きく関わっている事を書かない訳にはいかない。
このマーティン・リーチ氏は、三次のテストコースでロータリーエンジン設計部が製作したロードスターベースのRE搭載車の楽しさに影響を受け、
1998年12月に新REモデルの開発中止が決定されると、イギリスとアメリカへ飛びフォード幹部にRE存続を説得した人物で、
この人がいなければ、RX-EVOLVはレシプロエンジンを搭載して違う名前で東京モーターショーに出品される予定だったのは紛れも無い事実。

 

◆RX-7(2002年8月生産終了)


年々厳しくなる排ガス規制に対応しきれず、2002年8月をもって生産が終了したRX-7。
1967年に日本初のRE搭載モデル「コスモスポーツ」が発売されて以来35年間、オイルショックで深刻な販売減に喘いでいた時でさえ、
一度もその灯が消える事の無かったロータリーエンジンだが、RE誕生以来初めてマツダの新車ラインナップからRE搭載車が消えた。

 

◆RX-8(2001年・第35回東京モーターショー)

 
2001年に開催された東京モーターショーに出品されたRX-8。
観音開きで4座の作りは2年前の「RX-EVOLV」と同じだが、機能的な部分では量産化に向けての大きな進化が見られ、
エンジンの出力もエボルブの280psから低中速域のトルクに重点を置いた250psに改められ、いよいよ発売に向けた動きが具体性を増して来た。
レネシスは燃費を改善しながらも排出ガスをクリーン化し、エンジン本来の性能と環境を両立させた、まさに新しい時代のREである。
この東京モーターショーのマツダブースのステージで当時の社長マーク・フィールズ氏は「このRXシリーズはマツダの遺産です」と語った。

 

◆RX-8(2003年・東京オートサロン2003withNAPAC)

 
そして、いよいよRENESIS元年となる2003年1月には、千葉県の幕張メッセで開催された「東京オートサロン2003withNAPAC」において、
量産型RX-8ベースのカスタマイズカー「RX-8 MAZDA SPEED Concept」が発表された。
エクステリアデザインについて賛否両論の多かった2001年ショーモデルから一転、一気に大人のスポーツの魅力を手に入れた。

 
2003年の東京オートサロンでは、マツダブースの中央にステージが設けられ、
左側に「RX-8 MAZDA SPEED Concept」、右側に映画X-MEN2とのコラボレーションから生まれた「RX-8 X-MEN Car」が並べられた。
ステージ上のスクリーンには映画のワンシーンや劇中に出てくるRX-8の走行シーンなどが映し出され会場の雰囲気を盛り上げた。


こちらは、「RX-8 MAZDA SPEED Concept」の右サイドから見た車内。

     

◆RX-8の生産工場「宇品工場」

 

「RX-8」並びに「RENESIS」の生産は、マツダ本社工場内に位置する宇品工場で行われる。

2003年1月29日、RENESISの生産を開始。
2003年2月17日、国内向けRX-8の生産を開始。
1月7日から予約受付を開始し、4月の発表までに約5000台の予約が殺到。

 

◆そして、2003年4月9日 ついにRX-8発表!!


<国内>2003年5月10日発売 月販目標1000台 (発売日までは予約者のみに販売)
<北米>2003年夏発売予定 月販目標2500台
<欧州・アジア>2003年秋発売予定 月販目標1500台
北米・欧州・アジア合計で月5000台が目標、年間6万台。

 

◆RX-8の巨大広告

RX-8デビュー後に、国道沿いのとあるマンション屋上に登場したRX-8の巨大広告です。

 

◆"All Mazda" RX-8 イメージフラッシュ(2003年1月製作)

管理人のRX-8に対するイメージを短いフラッシュとして製作したものです。

      


「挑戦し続け決してあきらめるな。そしていつかルマンに戻ろう。」マーティン・リーチ


「このRXシリーズはマツダの遺産です。」マーク・フィールズ

           

REの将来性
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