販売する国や地域のライフスタイルや環境により、必要とされる車のタイプや形態はそれぞれ変わってくる為、
地域によってラインナップが変わってくるのは周知の事実である。
また、自動車というものは、世界中で常に最新のモデルや技術を提供する事こそがメーカーの義務であると思いきや、
特定の国や地域によっては、古いモデルを庶民が求め易い価格で提供する事が大事であったりもする。
そんなこんなの事情があって、20年以上も前の旧モデルの現地生産や、日本未発売のモデルが存在していたりする。
このページでは、そんな海外の面白いマツダ車の事情をご紹介します。
※管理人の目を引く好事例を発見次第、追加予定。

 
  ■6代目ファミリアは海外で人気?
いずれも、日本国内で過去に売れ残ったファミリアを海外で隠れて売りさばいているのかと思いきや、
現地で販売されるファミリアのエンブレムはMマークの最新仕様。(2003年当時)
       
中国     
1991年8月より福建省の「福州汽車」に技術供与する形で1t積ピックアップの現地生産を開始。
1992年9月には現地企業と合弁で「海南馬自達汽車有限公司」を設立し、2代目ルーチェバンと7代目ファミリアを生産開始。
その後、2001年にプレマシー、2002年にファミリア、2003年にはアテンザの生産を開始。
コロンビア     
コロンビアでは、現行型ファミリアが「323」の名ではなく「ALLEGRO」という名前で販売されている代わりに、
「323」の名前で6代目ファミリアの3ドアハッチ、4ドアセダン、5ドアハッチをラインナップ。
南アフリカ  
また、南アフリカではファミリアS-ワゴンが「エチュード」の名前で販売されている代わりに、
ここでも6代目ファミリアを「323」の名で販売。
 
  ■国が違えばラインナップも違う。
ほんの数車種しかない国から日本国内並みに沢山のモデルがラインナップされている国まで色々。(2003年当時のラインナップを紹介)
     
ドイツ      
ドイツでは日本国内以上に?マツダ車の評価が高く、以前からマツダ車のシェアが高い。
全盛期には日本車でトップの地位に立っていた事も影響しているのか、ラインナップが非常に充実しており、
乗用車に限って言えば、日本とほぼ変わらないモデルが売られている。
オマーン   
一方、オマーンでは商用車のラインナップが充実しており、タイタン・ボンゴ・Bシリーズ(日本で言うプロシード)の、
マツダ商用車軍団がフルラインナップされている。
      
  ■オートザムレビュー無き後は…
国内でフォードブランドのマツダ車は多数出現したが、マツダブランドのフォード車は意外と少ない。(2003年当時)
      
ドイツ
チェコ
ベルギー
etc...

マツダにはかつて323(ファミリア)の1つ下のクラスに、121(オートザムレビュー)がラインナップされていたが、
その後、(特に日本での)販売不振を理由に生産中止になり、後継車も登場しなかった。
だが、ドイツ・チェコ・ベルギーなどの欧州の一部の国では、現地でフォード・フィエスタのOEM供給を受けた121が登場。
こちらは1996年より2002年まで販売された。
      
  ■中国では、アテンザの初代・2代目・3代目モデルを併売している。
2015年6月現在、中国ではアテンザの初代モデルと2代目モデルと3代目モデルを併売している。
中国   
その理由は、旧モデルでも実績があり人気のあるモデルは継続して売れるという事らしいが、
現地の実売価格は初代モデルが最も安く、次いで2代目、最も価格帯が高いのが3代目なので、
価格面での要因もかなり大きいと思われる。
 

                       

起亜とマツダの歴史
起亜とマツダの歴史


世界のマツダのトップへ   HOMEへ