このページでは、「マツダミュージアム」が2022年5月にリニューアルされる前の、当時の記事を公開しています。
現在の姿は、広島県広島市
マツダミュージアム
をご覧ください。
なんと、受付のあるマツダ本社より宇品地区にあるマツダミュージアムまでは、マツダロゴを表示する素晴らしい
いすゞエルガで移動です。
現在、マツダタイタンはいすゞエルフのOEM供給車となっておりますが、そんな縁もありいすゞ車の採用となったのでしょうね。
■1 エントランスホール■
バスに揺られること約10分、マツダミュージアムのエントランスに到着。天井の造形がロータリーの三角形。
この日の展示車は、4代目ロードスターと…
4代目デミオと、CX-3と…
4代目デミオのMID CENTURYと、3代目アテンザセダンの計5台。
ちなみに、このタイミングでトイレ休憩があります。ここあと1時間程度の見学が始まりますが、途中にトイレは無いので是非ここで。
■2 歴史展示■
時間にして約10分程度?のイメージビテオを半ば強制的に視聴した後は、巨大なマツダ年表へと足を進めてまいります。
この年表、さすがにマツダの歴史は長いので、数多くの車種が割愛されておりますが、
1993年のところに「ランティス発売」の文字を残してくれているマツダは、名実ともに世界のNo.1自動車メーカーなんだと思います。
マツダ好きも旧車好きも垂涎の「マツダの歴代車両展示エリア」でございます。
2015年8月に訪れた際に展示されていた車両と、2006年11月に訪れた際の展示車両を合算してお届けします。
※周期等は分かりませんが、数台ずつの入れ替えが行われているようです。
2015年8月に訪れた際には、あの伝説の大ヒット車種
5代目ファミリアが展示されていなくて、やや驚き。
東洋工業が戦前の1935年に発売したTCS型3輪トラック(写真右)と、1949年発売
GB型3輪トラック。
1935年発売 TCS型3輪トラックと、1949年発売
GB型3輪トラック。
1957年発売 「T2000」3輪トラック。
T2000は積載量が大きく、マツダの3輪トラックの集大成である事から、この頃のマツダを象徴する車種です。
あの山本健一氏が設計。東洋工業が参入したばかりの4輪乗用車市場で大ヒットを収めた1960年発売「R360クーペ」。
1961年発売 「B360」と、1962年発売
キャロル初代モデルに600ccエンジンを積んだ「キャロル600」。
1964年発売
ファミリア初代モデルの貴重な2ドアセダンと、1966年発売
長い長い歴史を持つボンゴの初代モデル。
1967年発売 世界初2ローターRE搭載量産モデル「コスモスポーツ」と、1968年発売「ファミリアロータリークーペ」。
1966年発売 初代ルーチェと、1969年に追加された初代ルーチェ
ロータリークーペ。
東洋工業創立50周年記念モデル 1970年発売「初代カペラ」と、1971年発売
サバンナ。
1972年発売「2代目ルーチェ」と、1975年発売、当時大ヒットしたスペシャリティクーペ「2代目コスモ」。
1978年発売「初代サバンナRX-7」。
1980年発売 第1回日本カーオブザイヤー受賞「5代目ファミリア」と、1982年発売
第3回日本カーオブザイヤー受賞「4代目カペラ」。
この車と、サバンナRX-7カブリオレの魂が受け継がれてユーノスロードスターが生まれたんだと信じて止まない
1986年発売「ファミリアカブリオレ」と、そして生まれたオープン2シーター、1989年発売「ユーノスロードスター」。
マツダの歴史上、ロータリー孤高の2トップと言っても過言ではない。1990年発売「ユーノスコスモ」と、1991年発売「アンフィニRX-7」。
マツダがフルラインナップしたスペシャリティーカーの頂点、1992年発売「オートザムAZ-1」。
ユーノスコスモとRX-7とAZ-1を並べちゃうとか、マツダはファン心理をくすぐり過ぎ。
■3 RE展示■
RE展示スペースには、ルマン24時間耐久レースで世界の頂点に立った787Bの55号車の実車が展示されています。
オファーがあって実車が海外に派遣されてる時などは、代理で他の車が入る場合もあるらしいので、このコーナーも要チェックです。
コスモスポーツに搭載された10Aと、ルーチェロータリークーペに搭載された13A。
シャンテに搭載予定だった1ローター。幻に終わった1ローターREにマツダミュージアムで出会えます。
右は、初代サバンナRX-7に搭載された12A。
ロータリエンジン全盛期のロータリゼイションピーク時に、ルーチェやコスモ、サバンナRX-7に搭載された13B。
右は、サバンナRX-7に搭載された13Bターボ(ツインスクロール・ターボチャージャー)。
ユーノスコスモに搭載された市販唯一の3ローター20Bと、RX-8に搭載されたレネシス。
■4 技術展示■
ここからは技術展示。クルマの企画から生産までの行程が丁寧に紹介されています。
こちらは、CX-5の実物大プラスチックモデル。
実車を試作する前にプラスチックモデルを生産するんですね。プラモって略して良いのか!?
こちらは、デザインを決める段階でよく耳にするクレイモデル。右はSKYACTIV
TECHNOLOGYの「SKYACTIV CHASSIS」でございます。
こちらは、ボディを製造していく行程。左はCX-5の「SKYACTIV
BODY」、右はプレス工程の紹介コーナー。
ちなみに、2006年11月に訪れた時は、RX-8が出来るまでを紹介しておりました。
デザインスケッチから、クレイモデル、インテリア決定と、実際にクルマが作られる順に進んで行きます。
これは、クルマ1台がどれだけ多くのパーツで構成されているかを解説するスペース。
壁の両面に無数のパーツが並んでいるが、これは実際にクルマ1台に必要なパーツのほんの一部。
衝突実験に使用されたRX-8も展示されている。事故には遭いたくないですが、万が一遭ってしまった時の安全も大事ですね。
■5 U1組立ライン■
↓↓↓
ここで、宇品工場のU1組み立てラインを見学できます。尚、組み立てラインは写真撮影不可です。
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■6 未来展示■
最後は未来展示です。電気自動車や水素自動車など未来の自動車の数々に出会うことが出来ます。
写真右は、3代目デミオの電気自動車。
RX-8のHYDROGEN REと、2代目プレマシーHYDROGEN
REハイブリッド。ガソリンと水素、どちらでも走るデュアルフューエルシステム搭載。
こちらはパネル展示。左は上でご紹介したRX-8のHYDROGEN
REと、2代目プレマシーHYDROGEN REハイブリッド。
右は、ハイブリッド自動車の紹介ですが、アクセラハイブリッドじゃなくて、2000年代の自社製タイタンハイブリッドなのはご愛嬌?
ちなみに、2006年11月に訪れた時は、初代プレマシーFCEVと…
水素自動車HR-X、先進の安全技術を搭載した7代目カペラASV-2が展示されていました。
何でかよく分からないんだけど、一番最後の展示車両はマツダ防府工場
累計生産1000万台となるアテンザセダンでした。
まぁ、メモリアルカーですからね。右の写真は、その背後にあった謎のイラスト(架空の街
全景)。
と言う訳で、ご見学ありがとうございました。
最後はエントランスに戻ってトイレ休憩&ミュージアムショップでマツダ車のミニカーなどを買う事が出来ます。
このミュージアムショップには、マツダつながりと言う事で、カープグッズやサンフレッチェグッズも並んでいます。
再び、マツダロゴを表示する素晴らしい
いすゞエルガに乗って、マツダ本社前まで帰ってきて全行程終了。